• テキストサイズ

魔界の夜

第10章 終幕


髪や腰を、キスをしながら撫でられ、私は身をよじる。

唇が離れ、首元を舐められた。

「んっ…」

身体がこわばり、自分の服を掴む手に力がこもる。

彼はそんな私の手を解き、はだけた服の間から手を侵入させる。
それと同時に鎖骨や首を舐めていた唇が耳に移動する。

「やっ…そこだめっ…」

食いついてくる彼の上半身を押すが、彼の舌も手も止まらない。

「どうして…?」

耳元で低い声が聞こえた。背中がぞくぞくする。

「知ってるでしょっ…あっ…弱いの…」

胸も揉まれはじめて、快感が体に広がる。耳からもくすぐったいような快感がくる。

「うん。」
「ならっ…やめてっ…」

私がそう言うと、突然彼の上半身を押していた腕が軽くなった。胸を揉んでいた手も離れていく。

「えっ…」

思わず驚きの声をあげてしまう。

「どうしたの?やめてっていうからやめたのに…。」

そう言って彼は意地悪く微笑む。
その意図を一瞬で理解してしまい、私は顔を背けた。

「どうしてほしいの…?」

彼は私の顔を覗き込むようにして、尋ねてくる。

「………やめないで…」

小声で呟くように言うが、彼の顔はにたにたしたまま。

「なにを?」
「だ、だからっ!」

勢いに任せて言ってしまえば、楽なのだろうか。
でもやっぱりその勢いは、恥ずかしさのせいですぐにしぼんでしまう。

「……触ってほしいの…」
「どこ?」
「…ここ…」

彼の手を自分の胸の方に持っていく。

手が胸に触れると、彼はゆっくりとそこを揉み始める。
/ 116ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp