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エラリーの彼女【名探偵コナン】

第17章 いつもの刺激的な日常


二日間の休みなんてあっという間で。

早速次の日、ママへのお土産を手にしてエラリーに出勤する。

最近、事務所よりもエラリーで仕事してる方が多い。
まあそれも、あと少し。ママが完全復活するまでの間だけだから。


店に入って既に支度を始めているママにお土産を渡す。


「ありがとう。楽しめたかしら?」

「はいー!最高でした・・・へへ」

「でも安室くん、かおりちゃんが居ないの気にしてたわよー?上手く言い訳しなさいねぇ」

「やっぱり気付いてましたか・・・」


どうせ零のことだ、わたしが家を空けていたことも確認済なんだろう。

一気に数日前までと変わらない、いつもの生活に戻った気分になる。




いつも通りエラリーでの仕事を終えて、しばらく留守にしていた事務所に上がる。

郵便物を確認して、明日はこっちで仕事だから、朝暖房が入るようタイマーをセットして。
念の為盗聴器を確認しておこうと、機械を手にしたときに入口のドアがノックされた。


「こんばんは、かおりさん」

「こんばんは・・・安室、さん?」


零と呼べばいいのか分からず、とりあえず“安室さん”と呼んでみる。


「盗聴器の確認ですか?」

「はい・・・しばらく事務所空けてたので念の為に」

「手伝います・・・」


そんなに広い事務所でもないが、二人がかりで何もないことを確認して、やっぱり彼は尋ねてきた。


「昨日までどこ行ってたんだ?」

「ちょっと遠くに行ってて」

「二日もか?」

「そうだけど・・・」

「へえ・・・」


どうやら“零”と呼んでも大丈夫そうだ。

絶対まだまだ言いたいことがありそうなのに、わざと零は聞いてこないのか。
黙ってわたしの様子を伺うような顔付きでこちらを見てくる。
おまけに、ちょっと機嫌も悪そう。

でもそもそも、わたしが彼氏と旅行に行こうが行くまいが、零には関係の無いことだ。
それを隠すわたしもおかしいのだ。


「どうせわたしが何してたか分かってるんでしょ?」

「まあね・・・でも僕にはそれを責める権利もないから」

「うん」

「でも嫉妬はしてる」

「へえ・・・」

「どうして僕に隠す?」


思ってるままを言えばいいのか?
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