第2章 再
コンコン
「〜!!用意できた?」
自分の部屋で
新しい服に身を包み
スクールバッグに筆記用具を入れてると
ドアからひょっこり顔を出した
夏菜に声をかけられた
慌ててバッグを肩にかけ
頷くと「じゃー行きましょうか!」
そう言った夏菜の後を追った
「んー!転入して初っ端から遅刻しなくて済みそうね」
家を出てすぐ
夏菜は両手を上にあげ
伸びをしながら言った
そう、今日から高校二年生
転校して初日
学校までの道のり
近くの海沿いを歩いていると
海風が髪を撫でた
風で乱れた髪を
左手で耳にかけながら
海を見る
久しぶり会うであろう彼らの姿を思い浮かべて