第7章 責め苦

陰茎は握り込まれたまま、突然、ぬるりと月島の片手が尻の間を滑った。
「っひ！？」
肛門回りを数本の指が揉む。
「い、いよいよ変態じゃねーか！や、やめっ…」
「じゃあ約束するか？」
「ううっ……」
月島の声はからかっている様子はなく、本当に俺が約束すると言えばすぐにやめてくれそうだった。しかし、言えるわけがない。死ぬまで言わねえと誓ったんだ。
「ならもう続けるぞ。痛かったら言え」
指が一本、肛門に入ってきた。
「あ、うぅ…っ」
おかしいおかしい、なんだこれ。なんだよ。陰茎は相変わらず扱かれていて、同時に刺激されると頭があべこべになりそうだった。
「さて、と…この辺りか？」
「うぐ」
ぐ、と体内の指が曲がる。何かを探すようにすりすりと中を擦られた。
「う、うえ」
「ん、あった。ここだな」
「うあっ！？」
目当てのものを見つけたらしく、ぐり、とちんこの裏側のような所を押された。腰がびくり、跳ねる。
「や、やぁ、っなに、いやだっ、あ、ひ、変、へんなかんじするっ」
ぐ、ぐ、と緩急をつけて押され、同時にちんこの先っぽのあたりを弄られて、ただ扱かれてた時とは少し違う感覚に戸惑いながら、下半身がぞわぞわ、快感に飲まれていく。
「しつこいようだが、やめてほしければいつでもやめるぞ、俺は」
「ううーーーっ、うるさい、そんな約束なんかしないっ」
「そうか」
月島は小さくため息をついた。
「っあ！？ん、なに、ひっ、あ、あああっ！？」
二本の指がさっきから触っていたところを包むようにして揺する。びりびりと痺れたように快感が駆け抜けた。月島は俺の悲鳴なんか気にしないで刺激を続けた。
「や、あ！？やだ、やだ、こわい、なんかくる、くるッ、うああ、あッ、や、あ、あ゛─────〜〜〜〜〜ッッッ！！！」
押し寄せてきた快感の波に飲み込まれて、背を反らせて絶叫する。ちかちかと視界に星が散って、足はがくがくと震えた。確実にイったと思ったのに、ぜいぜい言いながら自分の下半身を見るとちんこは勃ったまんま、射精してなかった。そのせいかまだ足の先まで快感が残っている。
「…いきなりメスイキするとは思わなかった」
後ろを振り返ると、月島が少しだけ驚いたような顔をしていた。
「めす、いき…？」
「なんでもない、忘れろ」