第7章 Virgo
「んん?こっちに来るのHiMaRiちゃんじゃねえの?」
花巻に言われ視線を向けると
そこにいたのは半年前に東京に行った
陽葵が笑顔で歩いて来ていた
『久しぶり』
「モデルのHiMaRiって陽葵だったのか」
『うん。成り行きで・・・・・・キャ!』
「陽葵ちゃ~ん会いたかったよ~♡」
「止めろクソ川!!」
「痛"ー!!だって半年ぶりにあったんだよ!
ちょっとくらい良いじゃん!?」
「えっ?ちょっと待てお前ら知り合いなのか?!」
『初めまして
徹とハジメとは同じ中学出身なの
本名は日向陽葵、東京の音駒高校に通ってます』
「へ~俺は松川一静」
「俺は花巻貴大よろしく陽葵ちゃん」
「で、どうした?
まだ撮影の途中なんだろ?」
『ちょっと徹にお願いがあって・・・キャ!』
「陽葵っちまだっスか?」
『ちょっと黄瀬君大人しく"待て"も出来ないの?』
「オレ犬じゃないッスよ!!」
『あ~ハイハイ』
抱き着いてきた黄瀬君の頭をよしよしと撫でると
すっごく嬉しそうに笑う
うん。なんかやっぱ犬っぽいよ
尻尾があったらブンブン振ってそうだな~
「気安く陽葵ちゃんに抱き着かないでよね!!」
「そんなのオレの勝手っスよ!
それに陽葵っちとはキスした仲だし♡」
『演技で頬っぺたにでしょ?』
「キスはキス♡」
「あ?それなら俺らのもしたぞ?
なあ及川」
「ふふ~ん俺たちの方が先だもんね~♪
そ れ に、及川さんは
陽葵ちゃんと同じ部屋で寝たことあるしね~」
「なにそれ!陽葵っち浮気っスか!!」
『浮気って・・・そもそも黄瀬君と付き合ってないし
徹が言ってるのは修学旅行でみんなで泊った話だし』
ぎゃいぎゃい言い争う2人に大きな溜息を吐いた