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Blood Moon Night

第2章 満月の夜


“いい?。キサラ。真っ赤な満月の夜はお外に出ないでちゃんとお家に居るのよ。じゃないとお母さんと一緒に居られなくなっちゃうからね?”

母の言葉が頭の中を過るキサラは、読んでいた本から目線を外し、静かに視線を窓に寄せる。
真っ赤な月が窓から覗き出ている光景を、不思議と美しいと思いながら本を閉じた。
疲れきった身体をベッドに預け、目を閉じる。眠りに落ちる寸前、強い薔薇の香りが鼻を掠めた……。
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