第20章 アングレカムの願い事
カカシside
「ガイ、テンゾウ、本当にありがとう。恩にきるよ」
オレはなんとか楓のところにいけることになりすぐにテンゾウから大体の場所を聞いた
「カカシ、必ず連れて帰ってくるんだぞ!」
「先輩、僕からもよろしくお願いします。楓はカカシ先輩が来ることを信じて、ギリギリまで待つ覚悟でいると思います」
「うん。勿論だよ。一刻も早くいかないとね、それじゃ、またすぐ楓と戻ってくる。2人とも、無理せずな」
それじゃと一言声をかけて窓から外にでるとサクラとイノが血相を変えて駆け寄ってきた
「先生!!楓が!楓が連れ去られたって…本当なんですか!?」
サクラがそう声をかけた瞬間後ろでイノが固まる
「そ、その花!!!私が先日楓にオススメした種の…!アングレカム!アングレカムですよね!?」
イノはそれを見て楓がここにいないことを察したのだろう
「今すぐ助けに行くんだ。これは楓がオレに残したメッセージなんだと思う。イノ、これはどういう意味かわかったりするか?」
イノは半泣きで答える
「わ、わかるもなにも、私がこれをオススメしたんですよ…!
にっこにこの楓をみて、良いことがあったんだなって。
この花の花言葉は「いつまでもあなたと一緒」なんです。星型の花は流れ星と例えられ…「祈り」という意味も込められています。
あの日の楓にぴったりだと思って…それで茶化しながらも買っていきなよって…
そしたら、楓ってば、恥ずかしがるどころか…え、笑顔で…帰ってきたら先生に渡す、イノちゃんありがとうって…これでカカシ先生とずっと一緒にいられたらいいなって…」