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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第9章 私の居場所



ナルトくんの修業が始まってからは同じ場所で違う修業をしていた。

「…むー。テンゾウお兄ちゃん、一緒に修行するって言ってたのに〜。」

テンゾウお兄ちゃんはナルトにつきっきりで暴走しないように常につきっきりで警戒しており、テンゾウお兄ちゃんと修行ができなくなった私はカカシ先生と少し離れた場所で修行をしていた。

「楓、オレじゃ嫌なの?」

カカシ先生がポケットに手を入れたまま前屈みになり私の顔をのぞいてくる

「ううん、嬉しい。」

嫌なわけなかった。
ただ、久しぶりすぎて、どう振る舞えばいいのかわからなかったし、
なによりもカカシ先生の目を奪おうとしたときに使っていた技を先生の前で見せるのが嫌だった。

「楓…」

先生は私をじっと見る
これ以上目をみられると、全てを見透かされそうで怖かった

「や、やるよ!まずはわたしのできる技を見せるよ、でも…わたしの術は全然攻撃力とかなくて…」

「うん。いいよ、オレも指示をする側としてよく楓の術について知っておきたいしね」

「基本は草遁、草を操ることができるの。
だから…

草遁!草分身の術…!

って感じで、私のことを増やすこともできるし、
これはテンゾウお兄ちゃんみたいに
分身を種とか、葉っぱにすることもできるんだけど…」

私は分身をつくってから、分身の姿を一枚の葉に変えてみた

「へぇ…威力や耐久性は木遁に負けるけど、基本的には修行を積めばテンゾウと同じことができる、ってかんじね。」

カカシ先生は分身の葉をよくみていた

「オレの前でやったナルトの動きを止めたやつを見せてもらってもいい?」

「えっ…うん、わかった。やってみるね。」

カカシ先生はやってみて、と言わんばかりに前で手を広げて待っている

「草遁、黙殺縛りの術…!」

たくさんの蔓がカカシ先生の体に絡みあっという間に先生は固定されていく

「くっ…」

カカシ先生が声を出した瞬間、
突然怖くなって反射で術を解いてしまった

「カカシ先生…っ!!!!」

すぐに駆け寄って先生の腕や足を見る

「えっ、楓?」

「よかった、跡ついてない…」

私は安心して体から力が抜け、ふにゃりとその場でしゃがんでしまった
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