第9章 私の居場所
楓side
正直2人の話にはついていけてなかったが、
私はそれよりもカカシ先生が一途、という言葉が気になっていた。
(カカシ先生、好きな人いたんだ)
どうりで私が好きだって言いかけたとき、先生が遮ったわけだ、と納得する。
とっくに片想いだってことくらいわかっていたので、大きなショックはなかった。
(でも、みんなカカシ先生の好きな人の事、知っているのに。私だけ知らないんだ…)
気にしても仕方がない事なのに、少しだけモヤモヤしてしまう。
「なぁ楓ちゃん、大丈夫か?」
ぼーっとしてたのか、ナルトくんが心配してくれた
「あぁ、ごめん!少し考え事しちゃって。」
「そろそろ修行をはじめるってばよ!」
「え?ナルトくんも一緒なの?」
てっきり私とテンゾウお兄ちゃんの2人でまた泥だらけになるのかと思っていたので、驚いた。
「うん。僕はナルトに万が一の事態が起きたとき、しっかりと封印をするためにナルトと一緒に修行することになったんだよ。
それに楓はもうすでにチャクラの性質変化と形態変化は出来ていたよね。
ナルトにもそれを覚えて欲しくて、2人と一緒に修行するのが良いと思ったんだ。あと、それと、もうすぐ…」
「やぁやぁ、おまたせ〜」
聞き慣れた声が聞こえて振り返ると、後ろで先生が手をひらひらと振っていた
「カカシ先生!!!」
「カカシ先輩も一緒に修行を見てくれるんだ。」
ナルトくん、カカシ先生と一緒に修行できるのは本当に嬉しい。
(色々と気になることはあるけど、まずは修行に専念して、がんばらないと!!)