第9章 新しい玩具
「あ、ヒソカも一緒にご飯食べる?」
「“も”? 誰と食べるんだい?」
知っているが、あえて聞く。
「トンパ」
「………」
「い、言いたい事があるなら言いなさいよ」
「君、バカでしょ?♦︎」
単純バカはカワイイけど、もう少し成長してくれないかな?
「お持たせ〜…!?」
「やあ♠︎」
「ど、どうも……へへっへ…」
「美味しそう!」
トンパはボクを見るや否や、ひどく動揺しだした。
ボクの獲物に手を出そうとするの、いい加減にしてもらわないと。
「トンパ?」
「あ!この料理髪の毛が入ってる!ったくも〜 悪ィ、食欲が無くなっちまった。これも処分しておくよ…」
やはり何か料理に仕込んでいたのか。
苦しい言い訳をしてそそくさと退散していった。
「そんなぁ…」
「代わりにボクがご馳走してあげる❤︎」
「ありがとうございまーす!」
良い機会だ、ニーナとお喋りでも楽しもうか♣︎
それから彼女がアマゾネスという事。
衣服はジャポンの民族衣装が元になっている事などを教えてくれた。
旅団の彼女は流星街出身だが、服装からニーナと何か繋がりがあるかもしれないと思ったんだけど……♦︎
でも、強い男を求めて戦う慣習は面白い。
「……それで、戦いたいと思った男はいたかい?♣︎」
「今のところ0だね」
「ボクはキミと戦ってみたいんだけどねェ……熟した時に…❤︎」
「ヒィッ」
素人にしては悪くない身のこなし。
でも、戦うにはまだ値しない。
ニーナはどの様に熟すのだろう……楽しみだ❤︎
これから彼女がどう熟していくのか、そんな想像をしていると、
「ヒソカって……男、なの?」
「………は?」
なんて、思いもよらなかった事を聞かれた。
「ボクは男だよ♦︎」
「え? あ、そ、そうでしたか! これは失礼! あははははっ」
一体どこに女だと間違える要素があるのか。
そういえば、故郷を出るまで男を見た事が無いんだったね。
この様子じゃ、男女の身体の違いも分かっていないだろう。
今度、教えてあげようかな♣︎