第4章 奇怪×ナ×奇術師
「わ、悪いなぁ…ちょうど今ので最後だったんだ…す、スマン!!」
トンパはそれだけ言い残すと疾風の如く人混みの中へと消えていった。
あ〜あ…アドバイス聞きそびれちゃったよ。
どうしてくれるんですか。 という眼差しでヒソカを見つめると、笑顔を崩す事なく、
「ボク、女性の粗相を見る趣味はないから♦︎」
え? どういう事?
「キミは本当にサルなのかい? 何でも人の真似をしてはいけないよ」
こ、こいつぅ〜〜〜〜〜っ!!!
また人を小馬鹿にしやがって!!
怒りが収まらない中、ヒソカは私の隣に腰を下ろすとトランプタワーというものを黙々と作り始めた。
それを見ていたら次第に怒りも収まり、それを見つめて時間が過ぎるのをただ待った。
これから先どうなるんだろう……
クイズとか頭使うのは嫌だな〜。
でも、この奇怪な奇術師といればなんとかなりそうな気がする。
怖いけど。