第23章 対戦×デ×苦戦
「最初から凝を使っていればもう少しマシな戦いが出来てたかもしれないな」
姉様曰く、今回の試合の最大の敗因は私が凝を使うのを忘れていたことだそうだ。
対ヒソカで最大の武器であった声を封じられたことはかなりの痛手だった。
それだけでなく、口を塞がれたことによって鼻でしか呼吸ができず、苦しくて上手く力を出せなかった。
「まぁ、審判がテクニカルジャッジをする人で命拾いしたな」
「……すみません」
「謝る必要は無い。 失敗して学べることもあるからな」
「はい」
「さて、この話はここまで。 ハンター協会から手紙が届いてる」
「え?」
手紙を受け取り、早速開けてみる……が、読めん。
「あ、あの~エッダ姉様……」
「ざっくりとだけ読むから、後の注意点とかは自分で頑張って読みなさい」
「ありがとうございます!」
「内容は、第287期のハンター試験で、試験管の補佐をやって欲しいそうだ」
へ~……え!?なんで私が!?
「滅多にない機会だ。 色んな分野のハンター達が試験管をやるだろう。 人脈作りもハンターにとっては大事なことだ」
「そう、ですね……。 私やります!」
「ここに書いてある日時にハンター協会の本部に集合だと」
「ひと月もありませんね」
「そうだな、それまでにその怪我をしっかり治すこと。 それと、手紙に書いてある注意事項をしっかり読んでおきなさいよ」
「……はい」
文字がビッシリ書かれた紙を見て、急に頭が痛くなってきた。
そういえば、ゴンが1年後にハンター試験を受けるって言ってたな。月日が過ぎるのは早い。
もしかしたらハンター試験でゴンに会えるかもしれない!
楽しみだな~!