• テキストサイズ

覇者×ト×敗者

第19章 とある民族学者の論考 Ⅲ


彼等はその後、ボロボロになった服の代わりと酒を街で調達し、かつて立派な家が建っていた敷地の一角で酒盛りをした。
その間もウボォーギンはずっと静かなまま。
他の団員達が話しかければいつも通りに話すが、その後はまた静かになる。

あの写真を見てからこうなった。

なぜ写真を見てそうなったのか皆気になっていたが、あまりに普段のウボォーギンと様子が違うため、誰も聞く勇気が出なかった。

その間もクロロはずっとウボォーギンを観察し続けていた。




夜が明ける頃、クロロは皆に今後についての話をした。

「この日記をもとにまたアマゾネスについて調べてみる。何か分ったら連絡する。今回の仕事はこれで終わりだ」

別れの挨拶を交わし、皆それぞれの帰路に就いてゆく。

「元気でな!団長!」

「ウボォー」

「?」

「何か言いたいことがあれば、何時でも連絡してこい」

「……あぁ、分った……」




/ 232ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp