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【YOI夢】ファインダー越しの君【男主&オタベック】

第4章 エピローグ


「改めて訊くけど、君はどうして俺に会いに来たの?」
暫しすったもんだの末、入れ直したコーヒーを傾けながら、2人はもう一度互いを見た。
リンクの上で凛々しくも果敢に戦っていた『ソルジャー』とは違う年相応の、否、無防備で何処か幼さも残した青年の瞳とぶつかる。
「…自分でも、良く判らない」
「は?」
「ただ、貴方の撮ったあの画像を見てから、無性に貴方に会いたくなったんだ。俺の自惚れじゃなかったら、あの画像に込められた貴方の気持ちは…」
「そりゃ…誰もが被写体には、想いを込めるものだろ?」
「そうやって、はぐらかされるのは嫌いだ。貴方は俺に、普通以上の感情を持っているのかいないのか、どっちだ」
半ば脅迫めいた問いかけに、守道は内心タジタジとなる。
「じ、じゃあ俺がそうだと答えたら、君はどうするんだよ?俺の気持ちに応えられるとでも言うのか?」
「え、」
開き直って問い返した守道に、今度はオタベックが口ごもる。
咄嗟に視線をそらそうとするも、先程と違ってソファの隣に腰掛けていた守道の腕が、オタベックの肩を掴んできた。
「独りでノコノコ、君と浅からぬ縁のある俺の所に来たりして。君と2人きりの中、俺がこの家から無事に君を帰す保障が100%あるとでも?」
ビクリ、と身を震わせるオタベックの目を覗き込む守道は、そこに宿る様々な感情を読み取ろうとしていた。
戸惑いと羞恥、そして僅かな怯えを隠しながらも自分を一心に見つめ返す彼の眼差しは、守道と同じ気持ちを物語っている。
例え錯覚でも、そうだと信じたい。
そんな滑稽な事を考えている守道を見つめていたオタベックは、うっすらと頬を染めたまま再び口を開いた。
「…何だか、貴方というファインダーに覗かれている気分だ。まるで、俺の身体や心の中まで全て暴かれそうで…物凄く恥ずかしい」
「そこまで邪な気持ちでは見てないって!」
「という事は、少しはそうした気持ちがあるのか?」
「ぐ…」
言葉に詰まった守道に、オタベックはクスリと笑い声を零す。
そして、肩に置かれたままの守道の手を取ると、言葉を続けた。
「俺も、貴方とこれから『写真仲間』以上の関係になりたいと思ってる」
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