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私だってチタタプしてヒンナしたいっ!

第12章 函館で三輪自動車に轢かれかけたと思ったら誘拐された




「花沢 勇作と申します!
陸士の候補生です!」


は平二に敬礼をした。


「花沢?
もしかして幸次郎ん息子か?」

「はい」

「あいつにいっちょん(全然)似ちょらんな」

「よく言われます。
私は母似ですので」


平二の質問に答えていく。


(そういえばあのクソ親父と鯉登パパって親友だった。
忘れてた)


そう思いながらは愛想笑いを浮かべる。


「鯉登閣下こちらにいらしたのですね」


鶴見が合流した。


「月寒あんぱんのひと………」


音之進が呟いたその言葉には驚いて鶴見と音之進を二度見してしまった。


(えっ!?
鶴見中尉が月寒あんぱんのひとって事は鯉登少尉、あの三輪車で鶴見中尉を撥ねたって事!?)


恐ろしい…………とは内心思っていると………


「まさかあん時の月寒あんぱんのひとがアタイを助けに来っくいやっとは…………運命ごわんなぁ……………」


音之進が頬を染めながら鶴見を見つめる。


「月寒あんぱんが私達を引き合わせたのかな?」


鶴見は平二の着ていたサスペンダーを引っ張り手を離した。
サスペンダーが乳首に当たって平二がもすっと言うと鯉登親子と鶴見はウフフっアハハと笑い合った。


(何で誰も鯉登パパの格好にツッコミを入れないの!?
え?
鯉登パパの格好が気になるの私だけ!?)


は場の空気について行けず平二の格好が気になってしょうがなかった。


「そうだ。
勇作君、さっき月島に言って花沢閣下に連絡を入れさせたから閣下もこちらに来られると思うよ」


鶴見の言葉には絶対小言を言われる…………と思い幸次郎に言われる言葉を色々と想像してため息を小さくついた。


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