第11章 教えて!S○riかG○ogle先生!!
後日。
とある女学生の集まりにて。
「軍帽の君と勇作さんの新しい姿絵を描いてきましたわ!」
「あら!
わたくしは物語を書いてみましたの!
軍帽の君と勇作さんが身分差に悩みながら惹かれ合う物語を!!」
各々が自分の作品を見せ合い語り合っていた時だった。
ちなみに軍帽の君とは杉元の事である。
「お待たせしてすみません!」
「まぁ!
撫子さん、遅かったですわね」
「筆がノリに乗ってしまって!」
撫子はドンっと自分が書いてきたものを置いた。
「どんなお話を書きましたの?」
「勇作さんと軍帽の君の話です」
「いつもと同じですね」
「いえ!
今回のは違います!
ズバリ三角関係です!!」
「さ、三角関係………!!」
撫子の言葉に女学生達に衝撃が走る。
「軍帽の君が勇作さんを口説いているところに勇作への恋心を自覚した親友が割り込むのです!!
軍帽の君と親友で揺れ動く勇作さん………!」
「つ、続きは…………!?」
「ぜひ読んでくださいまし」
ニッコリと笑って言った撫子の言葉に女学生達は我先にと読み始める。
「撫子さん、貴女…………とんでもないものを書いたわね………!!」
「花枝子さんほどでは……………」
花枝子と撫子の高笑いが部屋に響いた。
「何か最近、勇作と一緒に歩いてると温かい目で見てくる女学生が増えた気がするんだが?」
「さぁ?
何故でしょうね?」
大和からの相談をすっとぼける撫子であった。