第7章 みたらし団子の怨みは忘れない
「…………いいのか?
男が甘味処に行ってもいいのか!?」
甘いもの=女性が好むものというイメージを強く持っていたは女とバレてはいけないと思い甘味処に行くのを我慢していた。
「いいに決まっているじゃないか。
佐藤なんて甘味処の看板娘に一目惚れして毎日通っているぞ?」
大和はの質問に首を傾げながらも答えた。
ちなみに佐藤は達と同じ陸士の同期だ。
「そ、そうか…………。
行っていいのか…………」
は大和の言葉に思わず緩みそうになる口元を手で押さえる。
「そのうまいと評判の甘味処に行こうかな」
「おう!」
念願の甘味処に行けることにはスキップしたいぐらい浮かれた。
「あぁ…………ここは天国か…………」
甘味処に着いたと大和はお品書きを見ていた。
「甘味ぐらいで大げさだな」
の様子を見て笑う大和。
「団子も捨てがたいがぼた餅もいい………!!
あぁ………!!
迷う……………!!!」
「どっちか選んでまた次に来たときに別のを頼んだらいいじゃないか」
お品書きを見て迷うに大和はそう言った。
「そうなんだが……………今日どっちを食べるかで迷っているんだよ!」
は思わず口を尖らせながら言った。