第6章 いやいやいや、何でこの人がここに………!?
(花沢 勇作……………甘ったれのお坊ちゃんかと思っていたら中々面白い考えを持つ子だったな…………。
彼が部下になったら面白そうだ)
鶴見はそう思いながら馬車の窓の外を眺めた。
鶴見は気がついていなかったが、その口元は自然と上がっていた。
ゾクっ
「うわっ。
何か嫌な感じがした…………。
風邪かな………」
「だらしないぞっ!
勇作!!
体調管理は………!!」
「あーもうお説教はいいよ。
大和はいつの間に私のお母さんになったんだい?」
「誰がお母さんだっ!
俺は男だからお父さんだろう!!」
突っ込むとこそこなんだ………とは思いながら大和と共に帰路についた。