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私だってチタタプしてヒンナしたいっ!

第4章 あれれ〜?おかしいぞ〜??




「もし、私の性別がバレたらどうするのです?」


の質問に幸次郎は黙る。


「それに花沢 幸次郎の息子ならば私より適任がいるではありませんか。
私の異母兄にあたる彼を引き取って育てては?」


バンッ!!


の言葉に幸次郎は机を叩いた。


「奴の話を出すな」


幸次郎に睨まれ怯む。


「ですが………!!」

「これ以上の反論は許さん!!
お前は黙って私の指示に従えばいい!!!」


幸次郎はそう怒鳴ると部屋から出て行った。














(そうだよ。
全部あのクソヤローのせいだ)


あの時の出来事を思い出してイライラし始める。


「さすが花沢殿のご子息だな」

「あ"あ"?」


の隣で素振りをしていた少年が話しかけてきた。
突然話しかけられたのとイライラしていたのとでは話しかけてきた少年を思わず睨んだ。
に睨まれた少年は思わず怯んだ。
少年が怯んだのを見ては自分の態度の悪さに気づき、罪悪感に蝕まれる。


「ごめん。
訓練に集中してたから、突然話しかけられて驚いてしまって」


は少年に謝った。


「いや。
こちらこそいきなり話しかけてすまなかった」


少年も申し訳なさそうに言った。
そして気まずい沈黙が続く。


「…………なぁ。
勝負しないか?」


少年が沈黙を破った。


「勝負?」


は首を傾げた。


「この後、1対1の勝負があるんだが、俺とやらないか?」

「………なぜ私と?」


少年の提案には疑問でいっぱいだった。


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