第2章 GAMEスタート
ずっとずっと校舎が見えるまで走り続けていた私たち。
こんなに敷地広かったんだ....
息を切らしながら私は思った。
「ごめんね走らせて....俺、あの2人よりは足速いから追いつけないだろうと思って」
その人は笑顔で言った。
「あ、俺は佐藤勝利です!!勝利って呼んでくれればいいから!」
「あ....安田夏美です!ホントありがとうございました!!」
私は頭を下げた。
「大丈夫だよ。あの2人に引っかかるとめんどくさいからね~。気をつけてね」
「....はい!!」
「じゃぁ行こうか!」
勝利くん....勝利は手をさしだした。
「え....あの...」
どうしようか迷ってると
「あぁごめんね!校舎デカいし、はぐれちゃうといけないから手つなごうってこと」
「あ...ありがとうございます」
私はドキドキしながら
勝利の手をにぎった。