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かぐや月

第13章 のんでのまれ



「「「……」」」

 仕事が終わり、今日は嫁さん達が帰りは遅いということで守沢と仁兎と一緒に呑み屋の個室に入って飲んでいた。隣から嫁さん達の声が聞こえてきたから、今日は女子会かと華やかでいいなとか帰りは合流するかと話しながらお互いの仕事の話をして、耳を澄ますと嫁さん達はとんでもないことを話していた。

「き、鬼龍…週4はやりすぎではないか…? 羨ましいが…」
「週1も羨ましいぞ…千秋ちん…うちなんてコンクールが重なるとなかなか言えにゃい…」
「……けどよ、嫁さんに確認するのも大事じゃねぇか。仁兎?」
「う…たしかにそうなんだよな…」

 まさか嫁さん達で夜の営み話をするとは思わなかった。考えると、俺も盛るがなんだかんだであやも盛ってる時がある。そういう時のあやは無意識に色気を漂わせるからすぐにわかる。

「なぁ、いつも紅郎ちんはどうやって誘ってるんだ?」
「……誘う前に手が出てる」
「え」
「いつも色気に眩むんだよなー…」

 気づいたらいつも先に手が出ているから、大抵後から了承をとっている。まあ、あやもその気になって応えてくれることが多いな。

「…すごいな…」
「言っとくが毎日じゃねぇぞ? くっついて寝ることはあるけど」
「うちもたまにくっついて寝るな」
「そ、そうにゃのか?」
「うむ。ただ…たまにワンピースで寝られると胸や足が見える時があるからその時は緊張するな」
「あぁ…それは、わかる…」

 あやの奴、胸がでかいのにそう見せないように服を着ているからパッと見はわからない。だが、家にいる時は気にしてないのか気楽なワンピース姿でも割と胸が強調されてしまうのだ。

「とりあえず、仁兎」
「にゃ、にゃんだ?」
「お前は嫁さんと頻度を増やしてぇのか?」
「き、鬼龍? 今それを聞くのか?」
「いや、聞いてたらそう聞こえっからよ…」

 事の発端は仁兎夫婦なわけだから、聞いてみると仁兎は恥ずかしそうに応えた。
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