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第5章 この音に隠れてなら


「……なんで、だろうな」








一瞬、だった。








藤真の顔が近付いたかと思ったら、唇に柔らかくて冷たい感触。キスされたのだと気付いた時には、柔らかい感触はもう離れていて。


「…ちゃんと口説いたほうがいい?それとも、もう一回キスしたほうが先輩には分かりやすいか?」


ねえ、この雨の音に隠れてだったら誰にも気付かれないかな。もう一回触れて欲しいなんて私の我儘、生意気な後輩に叶えて欲しくて仕方ないんだ。

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