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ロリコン王子(絶倫)をドMに覚醒させようとする悪役令嬢の話

第5章 断じて嫉妬させたかった、嫉妬して欲しかったとかじゃない5


「お初にお目にかかります。エミリア・ウィルス・パトリシアと申します…クリスティーナ公爵令嬢様」
「初めまして、私はクリスティーナ・アメリア・アイリーンよ。ずっと貴女とお会いしたいと思っていたの!嬉しいわ!こちらに来て二人きりで話しを致しましょう?」
「はい!勿論です、クリスティーナ様!」

数日経ったある日、エミリアが私の屋敷に遊びに来てくれた。乙女ゲームのヒロイン、エミリアは本当に可愛らしい女の子だった、栗色のふわふわしたミディアムくらいの髪の毛に、薄桃色の大きな瞳が私のだらしない顔を映している。いや、だって…本当に可愛いんだもの!100人中100人が絶対二度見する可愛さがある、なんなら男を攻略する前にエミリアを攻略したいわ!畜生!なんてご乱心になる私をエミリアは嫌な顔一つせず、ずっとにこにことさせて首を傾げている。あざとい!可愛い!でも好き!と心がずっと叫んでいた。

それからはエミリアと沢山話しをした。時間を忘れてしまうくらいだ、エミリアはとても大人だ、落ち着いている印象があり、子供のように騒ぎ立てたり落ち着きがなかったり…そんな事は全くない。だからこそ話しがとてもしやすかった。エミリアは基本なんでも知っている私を尊敬して本当の姉のように慕ってくれた。同い年だが、私も妹のように彼女を可愛がった。生まれた時から魔法が使える事を説明し、想像したモノを作り出す能力である事を伝えてエミリアにマジックを見せるマジシャンのようにない所からポンッと薄桃色の薔薇の花を1本とその他の小さな花を、華やかな可愛らしい髪飾りのように作った。

「す、凄いですわ!クリスティーナ様!」
「ふふん!そうでしょう!そうでしょう!それでね?これは加工品で枯れない髪飾りで、とてもエミリアに似合うと思って作って見たの…だから、その…貰って下さらないかしら?」
「えっ、あっ…こんな高価なモノを、私の為に…?」
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