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ロリコン王子(絶倫)をドMに覚醒させようとする悪役令嬢の話

第5章 断じて嫉妬させたかった、嫉妬して欲しかったとかじゃない5


「高価だなんて、そんな大袈裟よ!まぁ…いらないのなら、別にいいのだけれど。友達になにかプレゼントをあげたくて。ごめんなさい…私。同い年の友達って作った事がないから…どう接していいのかが分からなかったの」
「クリスティーナ様……ありがとうございます。私も同じでした。クリスティーナ様は私よりも目上の、話し掛ける事すら許されない。そんな尊きお方で……お誘いして下さった時は、どうして私なのだろうと、失礼と知りながらずっと思っておりましたわ。でも…とても嬉しいです!大切に致しますね!」

私の手から離れて桃色の薔薇の髪飾りを付けるエミリアははにかみ私を見てくれた。可愛い、本当に可愛い。私…この能力で生まれて来て今程本当に良かったと思えた事がない。それにしても、もしも公爵と言う爵位が取られてしまった場合などで国外追放になった時、これで一儲け出来るな…とふと気が付いた事は内緒である。

「後ね、その…クリスティーナ様と言うのはやめにしない?エミリアは私の友人で、使用人ではないですし…是非とも、クリスティーナと…呼んで欲しいのだけれど」
「!、勿論!勿論です、クリスティーナ!嬉しいです!クリスティーナ!クリスティーナ!はぁ、感激で泣いてしまいそう!」

ヤバい。無理、エミリア尊い…などと感激で恥ずかしそうに顔を両手で覆い嬉しそうな笑顔のエミリアを見て、私も内心死にそうだった。

+++

「クリスティーナ、私のクリスティーナ…会いに来ましたよ?」
「うわぁ…無断に入って来ないで下さいませ、レオンハルト様。と言うか貴方のクリスティーナになった覚えはございませんし?なにより愛称呼びを許した覚えもございません。とっとと帰れやがれ下さいませ、ロリコン王子様?」
「君は見るたびに口が悪くなっていくね。見ていて面白いよ。後は一応ノックはしたのですがね…聞こえませんでしたか。まぁ嫌がる貴女の顔が見れたので良しと致しましょう…その顔も可愛らしい、好きですよ、クリスティーナ…いや、私のクリスティーナ?」
「嫌がらせですよね、分かります。もう相手にするのも面倒くさい…」
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