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ロリコン王子(絶倫)をドMに覚醒させようとする悪役令嬢の話

第4章 王子の初恋は必ず実る4


『(彼女に無理強いするのは止めて頂きたい…私がとても彼女を欲してはいるが。今はまだ、ね?)』

あ、はい。すみませんでした。そう真顔になり頷く。王子…怖い。クリスティーナ令嬢、可哀想だがこの王子からは絶対に逃げられないな…そう全員が思った。

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ヴィッツは既に諦めており、ロリコンでもド変態でも俺が使えるのは王子であるレオンハルトだけだと頭を切り替える。

「それで、これからどうするんだ」
「クリスティーナが私を認めてくれるまで通い続けるよ…」

彼女にはまだなにかありそうだし…幼女や令嬢には見えない、あの表情や口調にまた興味をそそられる。きっとクリスティーナはレオンハルトから逃げようと何度も試行錯誤して来るだろう、でももう遅い…レオンハルトにとってクリスティーナ以外女に見えないからだ。深い笑みを浮かべて窓の外を覗くと、アイリーン公爵家の屋敷がまだ見えた。さぁ…私の愛しきクリスティーナ。今度お会いした時は私になにをしてくれるのか、とても楽しみだよ。未来の婚約者が嫌がる姿を想像すればゾクリと身体が反応して甘い吐息を漏らした。

その腹黒い性格に、苦々しい表情でクリスティーナ令嬢を思い出しヴィッツは本当に不憫に思っていた。
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