• テキストサイズ

あなたのための台本

第1章 星屑の光





高1の春…というには少し遅い
もうすぐ初夏になる頃


なんとなく朝早く目が覚めた

(散歩でもしてこようかな…)


いつもなら絶対に二度寝するのになぜかこの時私はそんな風に思った。


…1時間後…


(…ここどこ!?)


私は完全に道に迷っていた。


(あの時見慣れない小道になんとなしに進んだのが間違いだった…!
とりあえず引き返そう!
つっ!?)


?「おわっ!?」

「きゃっ!」


勢いよく振り返った私は誰かに思い切りぶつかってしまった
ぶつかった相手は思いのほか体幹が強いようで
ぶつかった私の方が後ろに倒れそうになる。


するととっさにぶつかった相手が腕を引いてくれた。


?「大丈夫?ごめんね!」


「いえ!私の方こそごめんなさい!!」


?「ケガはない?」

「はい!ぜんぜん!あなたは大丈夫ですか?」


?「俺もぜんぜん!」


(笑顔がステキな人だなぁ…)


?「そうだ!ぶつかったお詫びに!」


そう言ってかれはぶつかったひょうしに落としてしまっていたオレンジジュースをくれた。


「でも、ぶつかったのはわたしの方ですし…」


?「でも、倒れそうになったのは君だし!」


「ありがとうございます…。」


なんとなく彼の笑顔に断る気を削がれてしまい
大人しく受け取ることにした。



そして彼はもう一本転がっていたオレンジジュースを拾って


「落としたやつで、ごめんね。
じゃあ!」


と言って走り出した。


そしてほんの数メートル先の公園に入っていった。



(私、道に迷ってたんだった!!)


急いで彼の後をおい公園の中をみる。


?「はい、月皇。差し入れ!」


月皇?「…星谷、お前自分の分はどうしたんだ?」


星谷?「ちょっといろいろあって…」


月皇「いろいろって…まぁいい。とりあえずこれはお前がのめ」


星谷「えっ!いいよ!」


(さっきの子星谷君って言うんだ…
というか、悪いことしちゃったなぁ…)


?「あんた何してるんだ?」


「きゃっ!」


公園を覗いていたら突然後ろから声をかけられ驚いて声を上げる

後ろには無表情に近い紫いろの髪をした男の子がいた。


星谷?「あっ!さっきの!」


公園の中にいた2人も私に気付いたようでこちらに向かってきた。


/ 4ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp