第2章 いくら、まーくん相手でも…【R18凛月・真緒】
真緒side
雪奈「真緒くんっ!ユニットの練習メニューで少し悩んでるの。良かったら意見を聞かせて‥?」
真緒「あぁ。みんなの為に、効率を最優先にして一緒に考えようぜ。そうだな‥。例えばここは‥」
いつものように俺を頼る時の雪奈の笑顔。
どんな時も雪奈はかわいい。
どれだけ頼っても構わない、お前の為なら何でもできる。
そう、俺はあの時から俺を頼るようになった雪奈に漬け込んでいる。
‥凛月は気が付いているんだろうな。俺の気持ちの全部。
あの、人の心を見透かしているような紅い瞳で。
見透かすと同時に俺を少し軽蔑している。
‥何で凛月だったんだろうな。
‥絶対に俺の方があいつを好きな自信があったのに。
‥俺の方が頼りになるし、実際雪奈は俺を必要としている。
‥わかってる。雪奈は恋愛対象として俺を見てないって。
‥ただ、俺は依存されていて俺はそれを利用して雪奈の傍にいる為の表面上の理由として雪奈にそれを植え付けているだけだって。
‥そして俺はあの時の事を心の何処かで幸運か何かだとさえ思ってしまっている自分にもとっくに気がついている。
‥最低だな、俺。
凛月はたまに俺を、羨望の眼差しで見る時がある。
俺からすると雪奈の心を奪えたお前の方が羨ましい。
とんだ皮肉だ。