第2章 いくら、まーくん相手でも…【R18凛月・真緒】
何で?
”そういうの”って彼氏の俺だけの特権じゃないの?
…俺ってそんなに頼りない?
そう、あの時だってそうだった。
ー1年前の秋頃(中3二学期の始め頃)ー
”雪奈は誰かにつけられている気がする”と、不安な表情で俺達に話した。
詳しく聞くと、もう3ヶ月ほど前からだと言う。
何故もっと早く相談をしなかったのか?
と、思ったが、雪奈の滅多に見せる事のない、縋るような弱々しい瞳を見ると、そんな質問は無意識に飲み込んでいた。
その話を聞いて、俺とまーくんは、”雪奈への被害が最小限に抑えられるよう、守りつつ、犯人もきちんと見つけよう。”
そう、決めた。
そして、ある日の帰り道。
いつも通り雪奈を2人で家まで送って、家に入るまで見送っていたその時。
《ドンッ》
当時のクラスメイト「何故?いつも僕以外の男といるんだ?君は僕のものだよね?」
と、雪奈の自宅のドアを壁として状況を説明すると、、
俗に言う ”壁ドン”をされ、腕を強く掴まれていた‥
つまり、全く身動きをとれない。