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ハツコイー5年後

第1章 たまには昔の話をしようか


神楽の回想

ちゃんはモテるアル。
可愛いし、優しいし、頭良いし、料理上手いし、私も大好きネ。
アネゴの前じゃ言えないけど胸大きいしナ。
入学した時から、ラブレターもらったり、体育館裏に呼び出されたりたまにしてたけど、本人は困ったみたいに笑って「だって、なんか違うんだもん」とか言ってた。
だから、あのド不良は違くなかったんダロ。
そもそも、高杉君がちゃんの事好きなの、私でも分かったアル。
2年に続いて3年でも同じクラスになって、ちゃんと抱き合って喜んでたら、めちゃくちゃ睨まれたし。私は女アルヨ!
屋上でサボっている高杉君を、一応呼びに行くのが日直の仕事だけど、ちゃんと教室戻るのはちゃんの時だけだし。
どんだけ分かりやすいアルカ。
でもちゃん本人は気づいてなくて、そういう所も、モテる理由ダロってウチのバカ兄貴が言ってたアル。
高杉君、ちゃんの事泣かせるなヨ!

神威の回想

晋助ってあんまり表情に出ないから、一見分かりづらいんだけど、態度には出るから、慣れるとすぐ分かるんだよね。
変なヤツだけど見た目は良いからモテてはいたけど、たぶん好きになったのはちゃんが初めてなんじゃないかな。つまり初恋?
だって海行った時、まだチューしかしてないって言うからさ、びっくりしたよ。
1ヶ月近くたってまだそこって、晋助じゃありえないもん。まぁ、そもそもが1回限りとかだったけどさ。
大事なんだねって、茶化したつもりが真顔で頷かれたから、なんだか俺が恥ずかしくなって、思わずちゃんにそれとなく促したりなんかしちゃったよ。
まぁ、俺が面白かったからだけどね。
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