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【戦国BASARA】*月夜の盃 2*【R18】

第1章 再会の意味





「紫乃」

「片倉殿! 精が出るな!」


里におりて畑へと立ち寄ると、先程まで政宗殿のそばについていたはずの片倉殿の姿があった。

彼は暇があると畑へと出向き、野菜作りをしているのだという。

いつもの固い鎧は脱ぎ、百姓の姿で鍬を土に降り下ろしていた。


「こんなところまでどうした。落ち着かねえか?」

「そんなことはない。いつ来ても、この奥州の景色は良いものだ。里の皆には良くしてもらったからな、私にも手伝えることはあるか?」

「・・・そうだな、少し付き合ってもらおうか。茶でも飲もうと思っていたところだ」


手伝う、と言ったのにうまくごまかされてしまったが、片倉殿が私と話をしたいと言うのなら大歓迎である。

私は片倉殿のことは信頼しているのだ。

彼の判断はいつも正しい。

政宗殿が側に置いている理由もよく分かる。

たまにはそんな彼と、深く話をしてみたいと常々思っていた。

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