《モブサイ》サギ師のあなたに脱がされて (霊幻/R18)
第4章 チョコより甘く愛されて
「ああっ! んぁぅっ、あっアアッ! やっ……好きっ! 霊幻さんっ! 好きっ!」
「俺もだ! ゆめ! ぐっ! 出るッッ……!」
腰を引っぱられ、激しく突き上げられる。呻きながら霊幻さんは射精した。
「っ……」
途切れることなく降り注ぐシャワー。髪からポタポタと水滴が落ちる。
こんなに幸せなことってあるのかな……。大好きな霊幻さんとひとつになれた悦び。何回味わっても新鮮で胸がいっぱいになる。
「……大丈夫か?」
背中から心配そうな声。
「大丈夫です……」
霊幻さんはゆっくりと私の中から引き抜いた。こぼれた精液が太腿を伝う。
「気持ちよかったか?」
「はい……霊幻さんは?」
「俺も……すごくよかったよ……」
私たちは自然と向かい合った。どちらからともなく抱き合う。
「霊幻さん、今日は素直ですね」
「は? 何言ってんだ。俺はいつだって素直だろ?」
私は顔を上げた。
「えっと……今、なんて?」
霊幻さんが頬を膨らませる。
「だーかーら! 俺みたいな素直で優しくて善良なイケメンはいないだろうが!」
「善良なイケメン……?」
「おいこら、疑問を感じてんじゃねぇ!」
朝から本当に色々あったけど、霊幻さんと過ごせた初めてのバレンタイン。この時間が何よりも大切で愛おしい。
「ゆめ、腹減っただろ? とりあえず買ってきた飯を食うか。ゆめから貰ったチョコも食べたいしな」
霊幻さんはシャワーを止めた。浴室を出ようとしてふと立ち止まる。
「霊幻さん? どうしたんですか?」
鼻の頭を掻きながら振り返る彼。
「その……飯食ったら、もう一回ベッドで……させてくれ……」
もちろんだよ。
私は霊幻さんの腕にしがみついた。
「一回だけですか?」
「え……じゃあ、ニ回……」
「二回だけ?」
霊幻さんがビシッと指を三本突き出す。
「んじゃ、三回! それか思い切って四回!? いや、もっと頑張るか!」
霊幻さんと過ごす夜は刺激的でチョコみたいに甘い。ううん、チョコ以上かも。
私たちは笑い合いながら浴室をあとにした。
今夜は朝まで愛し合おうね、霊幻さん。
Happy Valentine’s Day♡
―END―