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《モブサイ》サギ師のあなたに脱がされて (霊幻/R18)

第4章 チョコより甘く愛されて


《ゆめside》


「その依頼、この霊幻新隆が引き受けた!」

自信たっぷりに宣言する霊幻さん。依頼人の若い女性は嬉しそうに顔を綻ばせた。

「本当ですか!? 引き受けてくれるんですね! よかった! 早速、除霊しに来てもらえますか!?」

「あーはいはい。わかりました。それで報酬の件なんですが」
霊幻さんがちらりと私たちを見る。

今日は特別な日で忙しいため、モブくんも私も部屋の隅でスタンバイしていた。もちろん、上級悪霊のエクボも。

「師匠、料金表ならここにあります」
すかさずモブくんが依頼人の前に紙を置く。

霊幻さんはすぐに説明を始めた。

「除霊コースは三種類ありまして、お好きなコースをお選びいただけます。お手軽Aコースは20%! 真面目Bコースは50%! 本気のCコースは99%! 霊を『削減』することをお約束いたします」

「削減? 完全には消えないんですか?」

女性は訝しそうに料金表をじっと見つめた。細かい内容が書かれているが、いまいちよくわからないのだろう。私も正直よくわからない。

霊幻さんは得意げに手を広げた。
「霊というのは、二酸化炭素的なアレですからね。完全に消すにはアレがアレなものでして、なかなか難しいんですよ」

「は、はい……」

「ですが、心配ご無用! 今回除霊を受けていただければ、次回はなんと2割引きでまた除霊をお引き受けしますよ!」

「そうなんですか? それはお得ですね」
女性が顔を上げる。

霊幻さんはここぞとばかりに畳み掛けた。
「さらに今日は特別価格です! なんといっても一年に一回のバレンタインですからね! 女性限定で本日限り、除霊代金を50%OFFにしますっ!!」

「50%OFF? 半額ってこと!?」
とたんに女性は目を輝かせた。


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