第2章 幼馴染編
「いや、マジで無理だから! てか、私重いし!!」
この浮遊感本当に無理!!
そして、こんなことされてる私が恥ずかしい!!!
「あーほんとに。 何でお前みたいなデブ運ばなきゃなんねーんだよ。 マジ腕折れるわ」
おい。そこは嘘でも「軽いよ」って言うところだろうが。
・・・てか。 こんなに力があったなんて。
小さい頃私の方が力強くて、こいつのこと泣かせてたのに。
何故だか心拍数の上がる私の顔を、雄大は相変わらず「その顔、不細工だな」と嫌味ったらしく言う。
しかし、彼のおかげで無事に保健室まで辿り着くことが出来たため、帰りに肉まんでも奢ってやろうかな、と思ってみたりした。
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