第5章 報告と・・・
謙信「おい女」
葵「け・・・謙信様!?」
葵の囚われている牢に謙信が現れた。
葵は突然のことに戸惑った。
謙信「ほう?今日は呼び捨てにしないのだな?」
葵「幸村から聞きました。
すごい偉い人だから呼び捨てはやめろと・・・」
謙信「そうか・・・・・・」
葵は困惑しながら答えた。
謙信「・・・お前人間じゃないとは真か?」
その言葉に葵は眼を見開いた。
なぜ彼がそれを知っているのだと・・・
謙信「真なのだな・・・
佐助たちの話を聞いた。
夢魔だとな・・・
俺相手にとは不運なことだ・・・
信玄相手ならば、
楽に行けたものを・・」
葵「お相手をしてくださるつもりはないんですね」
謙信「当たり前であろう。
お前は癪に障る。
お前なぞに与える子種はない。
諦めろ。
諦めるというのなら、
すぐにここから出してやるぞ?」
謙信は不敵な笑顔を浮かべる。