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軍神と夢魔

第5章 報告と・・・


謙信「答えろ信玄」
信玄「まあ俺も詳しく聞いたわけではないが、
   それでもいいか?」
謙信「ああ、気に食わねばアレに直接聞く」
信玄「まずあの子はこの世界の子じゃない」
謙信「それは佐助に聞いた。異国の娘だと」
信玄「そうか・・・もう一つ。
   あの子はそもそも人間じゃない」
謙信「何だと・・・?物の怪か?」
信玄「いや?夢魔といっていたな」
謙信「夢魔か・・・一体それはなんなのだ?」
信玄「簡単に言おう。
   あの子は君と夜伽をしてほしいそうだ」
謙信「夜伽だと・・・ふしだらな・・・」
信玄「俺と相手してほしかったが・・・
   お前でないとダメだそうだ」
謙信「なぜ俺にこだわる」
信玄「なんでも夢魔の試験の相手がお前だそうだ」
謙信「勝手に決めるな。迷惑だ」
信玄「だろうな。あとは本人に聞くといい」
謙信「ああ・・・そうすることにする。
   信玄、もう一ついいか?」
信玄「なんだ?」
謙信「夢魔とは甘いにおいがするものなのか?」
信玄「いや俺は知らないが、甘いにおい?」
謙信「あの娘から甘いにおいがしたのだが・・・
   夢魔だからではないのか?」
信玄「俺はその辺詳しくない。
   佐助かいっそのこと本人に効いたらどうだ?」
謙信「・・・知らぬならいい、気にするな」

信玄「やれやれ・・・本当に面倒なことになりそうだ
   ・・・しかし甘いにおいとはどういうことだ?」
信玄は誰にも聞こえないつぶやきをもらした。
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