第1章 媚薬
次の日、カカシさんとツーマンセルの任務は滞りなく片付いていき、私は安堵した。
失敗は絶対許されないし、
何よりも私が許せない。
ミスなんか、尚更あり得ない。
カカシさんとたまに
任務をする時は、いつも以上に緊張し、最大限集中していた。
使えない奴とは思われたくないからだ。
そう、集中していた。
敵は全滅させたはずだった。
息の根は止めたはずだった。
倒したはずの死体が背後から動き出し、首元を狙いに襲いかかってきた。
咄嗟に左手でガードしたが、一瞬怯んだ際に、右脇腹をクナイで掠ってしまった。
「っ!!」
くそ!
死後に作動する術か、最悪!!
「このっクソ野郎!!!!」
叫びながら急所を刺した。