• テキストサイズ

Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》

第8章 Desire



「はいはい失礼しますよ、はいマネージャー、一個ズレてください」

雰囲気をぶち壊すようにライナーが結衣とエルヴィンの間に割って入り、エルヴィンは渋々席をライナーに譲った。

だがエルヴィンはそのまま席につかず、品物を受け取ってライナーにお金を渡した。

「マネージャー、ご一緒しないんですか」

「ああ、2人で食べるといい。邪魔者は退散するよ」

「そんな・・・」


そんな寂しげな声を出すな。
勘違いする程もう若くは無いが、少しだけ希望を持ってしまう。

「マネージャー!」

去るエルヴィンの背中に結衣が声を掛ける。


「次はご一緒させてください!」

「・・・ああ、もちろんだよ」


愛想笑いをした。
その言葉は社交辞令だからだ。


「・・・変わらないな」


切ない色味の空の下、エルヴィンは空を見て会社へ足早に戻った。


/ 136ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp