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Rein Carnation《進撃の巨人/ライナー》

第8章 Desire



「俺が買うから、結衣はあっちで待ってろ・・・マネージャーは?」

「ああ、私もお願いしようかな」


ライナーに頼み、結衣とエルヴィンはテーブル席に着き、椅子に腰掛ける。

「楽しみだったのか?ハンバーガーが」

肩を揺らせば、結衣が俯いて溜息をついた。

「も・・・本当に・・・、言わないでください」


ああ、駄目だな。
どうしてこんなにも愛おしい。


「結衣」

思わず呼び掛けると、恥ずかしそうにエルヴィンを見る結衣が目に入った。

「・・・可愛いな、君は。君に愛されているライナーが羨ましいよ」

「・・・マネージャー・・・」

困らせるつもりは無い。
エルヴィンは常にそう思いながら、どうしたら自分に振り向いてくれるかを考えている。

手を伸ばせばすぐに届く距離なのに、
こんなにも遠い。

エルヴィンはすぐにでも握る事ができそうな手の距離を縮められない事を煩わしく思っていた。



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