• テキストサイズ

【黒子のバスケ】ブルーな愛情

第7章 波乱



屋上から出て階段を降りていると、下の階からさつきが駆け上がってくるのが見えた。


「あっ瑠衣!やっと見つけた!教室にいないから探しちゃったよ~」

「ごめんごめん、何か用だった?」

「何か用って…一緒にお昼食べるんでしょ?」

「あー…そういえばそうだね」

「きーちゃんがそう言ってたのに教室にきーちゃんいないし、瑠衣もいないし……もしかして、今まできーちゃんと一緒にいた?」


私は先程の事を頭の隅に追いやり、何事も無かっかのように振る舞うことにした。


「いや、いなかったよ?」


さつきは何も知らなくていい。

私に起こったことも、さつきに起こるかもしれなかったことも、何も知らなくていい。

さつきは可愛いくて明るいままで、変わらないでいてほしいんだ。


「それより、お昼ご飯どうしよう?もうお昼休み半分終わってるしなぁ」

「うん、だから瑠衣には悪いけど、お昼食べないで赤司くんのところ行ってくれる?」

「……へ?」

「…えっと、赤司くんに会いに行ってくれる?」

「……赤司くんのこと忘れてたああぁ!!」














やばい…本当に赤司くんに会わなきゃいけないのか…。
ていうか何で会わなきゃいけないの…。


「そして何で応接室で会うの…」


生徒が勝手に応接室使っちゃダメだろ。
…いや、赤司くんなら大丈夫だ。
もう心臓バクバクでお腹空いてることすら忘れそうだよ。


「すうー…はぁー…」


軽く深呼吸する。
なるべく早く終わりますように…!

私は応接室のドアを開けた。
/ 156ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp