第4章 リレー選手
「真雪はやっぱりリレーに出るの?」
「うん、立候補するつもり。できたら選抜リレーも出たいな~」
「真雪足速いから多分選ばれるよ」
「それを言うなら瑠衣こそ!去年選抜リレー出てたじゃん!」
興奮気味に言った真雪に私は少し驚いた。
真雪が私が走ったことを知っているとは思わなかった。
マンモス校の帝光だし、違うクラスの人なんて覚えてないかと…。
そう言うと真雪はとても楽しそうに笑った。
「瑠衣の走り方が個人的に好きでさ、どうしても忘れらんなかったんだよねー」
へへ、と笑う真雪に私は温かい気持ちになる。
嬉しいこと言ってくれるなぁ。
そんな素直な真雪が私は大好き♪
「ねっ、今年もし二人とも選抜リレーに選ばれたら頑張ろうね!」
「私が選ばれる可能性は低いと思うけど…選ばれたら頑張ろっか」
「謙虚だなぁー!瑠衣なら選ばれるよ!」