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【おそ松さん】マツノトクエスト

第28章 【番外編】マツノトクエスト 第二十七話



「どういう訳かナス子ってわかったんだよね。勘じゃなくて、確信的に……そう考えるとやっぱり伝説の仲間はお互いに何か繋がるものでもあるのかな」

「ほほぅ、なるほど……でも私はトド松が変装してた時にわかんなかったけどなぁ」

「うーん、そうなると僕達だけがナス子に強い何かを感じ取ってるのかな、いや、わかんないけどね」

「六つ子ズルイ……私だけ仲間外れ~」

 乙女と戦士達とは違いでもあるのだろうか、それとも純潔と童貞の差か?
 よくわからないけどとりあえず私が変装しても他の六つ子達にはバレるって事だけはわかった。
 
「ハッ! こんな事してる場合じゃなかった! チョロ松っ、宴ってそろそろでしょ? 頭領に会いに来た魔王の配下ってアンタだよね? 交渉道具が~とか言ってたし」

「うん、そうだけど? トト子ちゃんの配下兼ファンを増やそうと思って命じられて来てたんだよねぇ~……ハァーン、トト子ちゃんはクラーケンでもかぁわいいなぁ~」

 目が完全にハートになっている。
 さすがマネージャーだ、どこの世界に来てもその心は変わらないらしい。

「でも今は敵同士だしトト子は本物のトト子じゃないんだからね?! いづれ戦う事になるだろうし……覚悟決めておいてよ? 私だって戦いたくないけどさ」

 私の発言にハッとするチョロ松は真面目な顔、緊張した面持ちに変わったがここはゲームの中の世界。 
 クリアしなくては帰れない。

「で、でも……トト子ちゃんと戦うなんて……」

「ま、まぁ! その時に考えよう!! ね、ね?!」

 戸惑いを出したチョロ松が記憶が戻ったとしてもまたトト子の元に戻る可能性も無きにしもあらずだ。
 コイツ一回寝返ったし。
 とりあえずここは流れを変えてその事は有耶無耶にするのが得策だろう。

「そう……だね、うん。わかったよ」

「━━━━━で、だ! チョロ松! 大事な事を伝えなきゃいけないんだけど……宴の後にチョロ松はここの盗賊達に襲われる予定だったんだよ」

「は?!」

 まぁ、驚くよね。
 交渉に来たのに自分が襲われるなんて思わないだろうし。
 ていうかチョロ松、下僕だとしても誰もお供につけてないとか……
 私としてはラッキーだったけど危ないよ。
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