第18章 【番外編】マツノトクエスト 第十七章
「ねぇねぇ、今からモンスター倒しに行くかスキル屋さん行こうよ!!」
中々、闇鬱状態が治らない二人の肩を叩き誘いをかけるのだが二人は顔をゲッソリさせてコチラに顔を向けた。
「ナス子姉、ぼくなんて連れていく必要ないよ……あ、それともぼくを倒す? ドライモンスターだから一応ぼくもモンスターかもしれないよ……ほら、存在を消してくれてもいいから」
「いや、トド松。消されるべき存在はこの俺、カラ松さぁ」
「どうしよう、自分で攻撃仕掛けておきながらアレだけど……うっぜぇ!」
じゃなかった、何とかしなければ!!
これどうやって解くの? まさかまたキスで解けるとかそういう落ちじゃないよね?
何度も何度もチュッチュチュッチュするのは嫌なんだけど。
「ハッ、俺は一体何をして……先程の死にたい程の苦しさはなんだったんだっ」
アレ? 二人とも解けた?
あーなるほど、時間制か。
今の感じだと3分くらいかな。
「……………ナス子姉」
「あ、はい」
「ちょっとさ、ぼくの足技の練習……付き合ってくれる?」
我に返り首を捻る次男。
そして、自らの弱みというか嫌な部分を無理やり曝け出されてしまった末弟トド松。
トド松の笑顔が張り付いてコチラに向かってきている。
「アッ、すみませっ……アッ━━━━ア━━━━━━!!!」
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