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Beautiful world / 東京喰種

第2章 残酷



『玲ちゃん、今日もたくさん解体したね!!』

『はい!楽しかったですね』
にこにこ微笑む玲ちゃん。お人形さんみたいに真紅色の大きな瞳、髪も綺麗な銀髪。
女の子の私でも羨ましいと思う顔立ちをしていた。
本当に玲は美人さん。
こんな玲ちゃんは私の自慢のお兄さんのような存在だった。

『ママに褒められるかな?』

『五十鈴はがんばりました。
ママに褒めてもらう前に僕が褒めます』
にこにこ微笑みながら私の頭を撫でる玲ちゃん。

『ありがとう。玲ちゃん!
ママに褒めてもらう前にたくさん玲ちゃんを褒めるね』
そう言うと玲ちゃんを優しく抱きしめる。

この時は楽しかったな…。
可愛い玲ちゃんに優しいママがいて。


『ママにたくさん褒められたくて私も玲ちゃんもがんばったの』

『あら、嬉しいわ。
今日も五十鈴ちゃんも玲ちゃんもいい子だったわ!!』

『ママ、本当ですか?』

『本当にいい子だわ。今日は2人とも95ポイント!』
微笑むママ。その手にはハンマーを持っていた。

褒めてもらえたの。たくさん褒めてもらえた…?

(なんで、それを持っているの?)


(あれ?おかしいな)
私の記憶が歪む。
歪んで歪んで歪んで歪んだ。

大好きなママの顔が思い出せれない。
あんなに綺麗でお人形さんみたいな玲ちゃんの顔が思い出せなくなった。


『ママにたくさん褒めてもらえるようにがんばりましょうか』

『そうだね。玲ちゃん』

あれ?なんで私、ナイフなんて持っているの?

ママ?ママって誰?
玲ちゃん?誰なの?


次に目を覚めた時、全てを思い出せなかった。

真っ白い天井をぼんやり見ていると
ガラッとドアの開ける音が聞こえ振り返る。
「あら、意識が戻ったの?」と優しく微笑む看護師さんがそこにいた。
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