第1章 憂鬱王子はキスをくれない.
「 それに
お前にセックスを教えたのもこの俺だ
前より体つきが妙にいやらしくなったのも
ヤる事で女性ホルモンが刺激されたからだろ
これでも俺に感謝出来ねえって言うのか? 」
黒尾さんはそう言い終わると同時に
私の太もも辺りを指でスッと撫でる
「 ひゃっ!? 」
「 少し撫でただけでこんなに反応して 」
「 違いますっ!突然触ったりするから … 」
指で太ももを少し撫でられただけなのに
どうしてもっとしてほしいなんて思う?
そんな事を思っちゃう自分が恥ずかしい
黒尾さんは私の反応が面白かったのか
いやらしく微笑みながら私の体を押し倒す
「 ちょっと … 」
「 今日はもっと面白い事 教えてやろうか 」
「 は?! 面白い事 … ? 」
とてつもなく嫌な予感がしていたが
拒否が出来ない私の顔は猛烈に引きつる
黒尾さんは一体何を企んでいるのだろうか?
「 風呂場に行くぞ 」
何かを決断したかの様に突然体を退けて
私の腕を引っ張りながら起こしてくれた
お風呂場と聞きなんとなく嫌な予感がした
どうせあの黒尾さんが考える事なのである
風呂場でヤるとかなんとか言い出すのかも
「 … お風呂場ですか?
誰かに見られちゃうかもしれないし
それなら私はここで大丈夫なんですが … 」
「 ダメ、ほら立てよ 」
強引に彼に言われるがまま立ち上がって
私達は一緒に風呂場へと向かって行く
彼の手にコンビニの袋がぶら下がっていたが
この袋の中に一体何が入っているのかなんて
私が知る由も無く何も疑問には思わなかった