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憂鬱王子はキスをくれない. / ハイキュー

第1章 憂鬱王子はキスをくれない.




「 3Pも悪くないですね 」

行為が終わった後ベッドでぐったりしていた
黒尾さんは相変わらずさっさと着替えている
赤葦くんはぐったりする私を見つめながら
少しだけ口元を緩めて微笑を浮かべている

「 でもこいつはフェラが下手くそ 」

「 それは否めませんが俺は満足ですね 」

「 なんで黒尾さんが居るんですか … 」

「 ああ、俺?
こいつに貸してたゲーム取りに来ただけ
研磨から借りたゲームだから返さねえとな
そしたら目隠しされたお前が見えたから
面白えなと思って乱入してみただけですゥ 」

いかにも黒尾さんが考えそうな事である
赤葦くんもアブノーマルが好きなわけだから
拒む理由も無いだろうし乗り気だった訳か …
普通に3Pなんてする機会なんてだろうしね

「 じゃ俺は自分の部屋に帰りま──す 」

黒尾さんはヒラヒラと手を振りながら帰った
あの人はやっぱり余韻を楽しむ事を知らない
深い溜息を吐きながら脱がされた服を着る


「 美雨はMだよね、自覚ある? 」

最近ようやく処女ではなくなったのに
Mの自覚があるかなんて私には分からない
噛まれたり叩かれたり言葉責めされるのは
不思議と嫌じゃ無いと言うかなんと言うか …
一般的にMと呼ばれるタイプなのかな?
黒尾さんが私に対してセックスの素質がある
なんて言ったのはこの意味も含まれるのか?

「 自覚はありません …
でも行為中は嫌じゃないかもしれません 」

「 黒尾さんがあんななのも納得 」

「 え?それって … 」

「 あの人は絶対にドSだよ
だからMの子は虐めたくなるんじゃない?
あの人が 美雨に冷たいのにも辻褄が合うし 」

Mの子を虐めたい気持ちを理解出来ない
でも確かに黒尾さんはSっ気があると感じる
あの鋭い眼差しも意地悪な言葉だってそうだ

「 俺もSだけどあの人には負けそう 」

「 種類が違う様な気もしますが …
それに赤葦くんは黒尾さんより優しいです 」

「 そう?
意外とそうでもないかもしれないよ
次は2人きりで色々試してみようか? 」

赤葦くんは私の頭を優しく撫でながら
意味深な笑みを浮かべながら見つめた
彼はミステリアスで何を考えているか
私には到底 理解不能状態であったのだ

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