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憂鬱王子はキスをくれない. / ハイキュー

第1章 憂鬱王子はキスをくれない.



例えば澤村さんとか岩泉さんとかだったら
きっと私の事を優しく抱いてくれただろうな
そんな事を考えていたら突然腕を引っ張られ
私は勢いよくベッドに放り投げられてしまう

「 ちょっと … !何するんですかっ?! 」

黒尾さんは私に勢い良く覆いかぶさると
ニヤニヤ笑いながら見下ろしながら言う

「 教えてやろうと思ってさ 」

「 教えるって何を教えるつもりですか? 」

「 今朝言ってただろ?
初めてのセックスが気持ちよかったのか
痛かったのかとか何にも覚えてねぇって
だから俺がこれからお前に教えてやるよ
貴重な初体験を奪ったお詫びってやつ? 」

黒尾さんはそう言うと首筋に顔を埋める
ちょっと待ってと声を掛けようとしたけれど
彼の温かい舌が私の肌を這っていくのが
分かった時に体の力がみるみる抜けていった

「 んっ … 」

私の体が反応しながら小さく声を漏らすと
黒尾さんはゆっくりと顔を上げ私を見つめ
結んだままの唇にかすかな笑いを浮かべた

「 服脱げよ 」

「 そ … そんなの絶対に嫌ですっ! 」

拒んでも無駄だとすぐに思い知る事になる
私が脱がないなら自分が脱がせるまでだと
言わんばかりに無理矢理服を剥ぎ取られた
彼の脱いだ服と私の脱いだ服が入り混じり
床にデタラメに絡まる様に散らばっていく

私の視界に裸の黒尾さんの姿が映っている
引き締まった筋肉にやたらハリのある肌
現実世界で男の人の裸なんて初めて見た
恥ずかしいのに食い入る様に見てしまう
不覚にも綺麗だな、なんて思ってしまった

黒尾さんの長い指が私の肌をそっと撫でる
わざと中心をずらしながら近づいていく
気持ち良いのかくすぐったいのか分からない

私の胸を大きな手で包み揉みしだきながら
突起に唇が触れた時 電気が走ったみたいに
体がピクリと動いて腰が浮いたのが分かった
黒尾さんの温かい唇と指が同時に動き出すと
自分の体温が突然急上昇する感覚に襲われた

「 あっ … んふぁ 」

「 そんな声出しちゃってイヤラシイ 」

── 違う!そんなんじゃない … でも …

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