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イケメン戦国 短編集 R18

第18章 全てを乗り越えて (光秀×舞) R18 リクエスト作品


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「守るべき存在は人を強くするのだと…舞に教えられました。今は、舞と共に…最後まで生き抜く覚悟です」

ありのままの想いを、飾らない言葉で真っ直ぐに伝えると、信長もまたフッと笑みを浮かべた


「貴様らしくない答えだな」

「舞を最後まで守りぬく覚悟を決めました。今回の件が落ち着き次第、舞と共に生きる事をお許し頂きたく存じます」

真剣な眼差しで信長に願い出ると、信長の顔からは笑みが消え、重苦しい空気が辺りを包み込む

暫くの沈黙の後、信長は静かに口を開いた

「この俺から縁起物を奪うか、光秀」

「いえ…奪うのではなく、織田家ゆかりの姫として…私にお譲り頂きたいのです」

「物は言いようだな、光秀。まぁいい。全ては今回の件が落ち着いてからだ」

「はっ、では御前を失礼致します」





光秀は天主を出ると、その足ですぐに家康の御殿へと向かった

用向きは、明日の軍議に出席するよう家康に伝える事だが、光秀自身が直接向かったのには、もう一つ別の理由があった

(舞が何故急に態度を変えたのか、知っておく必要がある。憂いは早々に取り除く)

まだ人通りもまばらな城下町を急いで歩くと、すぐに見えてきた家康の御殿

光秀は着くなり、すぐに家康の部屋へと通された

二人になった所で、先ずは表向きの用件を伝えると、家康はハァッと溜息をつく

その後すぐに光秀の顔をジッと見つめた

「それで?わざわざ光秀さんが来る程の用向きじゃないと思いますけど…」

「流石家康、話が早いな。ならば単刀直入に言わせてもらう。あの宴のあった日の夜、舞は酷く傷ついていたが…その理由は何だ」


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