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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第95章 それ以上に、好き


思い出したい。
零のそばにいたいから。

唇を離してからは沈黙だった。
ただ、それでも車を降りる時は名残り惜しむような安室さんの視線が忘れられない――。
また連絡する、と言われて、車が見えなくなるまで見送っていた。

「○○さん、おかえりなさい」

家の扉を静かに開けると、蘭さんがキッチンにエプロンを手にし立っていた。
まだ起きて間もないのだろう、小さなあくびをする姿が可愛らしい。

「蘭さん、おはようございます。ごめんなさい、すぐ朝食用意しますね」
「大丈夫ですよ、まだ早い時間ですし、お父さん起きてくるのはまだまだです」

それより、と置き手紙を手にし、にこっと好奇心旺盛な笑みを向けられた。

「どうでした? 安室さんと」
「あー……」

油断した。
してしまった。
否、多分私は――誰かに言いたかった。

「会えて、よかったです」

甘い声、甘い口づけ。
知らないのに、知っていた。
覚えてた。

意地悪に言われた言葉さえ、繰り返してしまうほどに。

「私、安室さんのことが好きなんですね」
「はい! すっっっっごく、○○さんは安室さんのことを大好きでしたよ!」

言われて、照れくさいのに――なぜか嬉しい。

「あの、……私、安室さんと喧嘩とか、してました?」
「んー、どうでしょう。してなくはないけど、でも、すぐ仲直りしてました。今日気まずそうだなあって○○さん、分かりやすいから」
「……なにそれ恥ず」
「ふふっ、だって、私も○○さんのこと大好きですから」


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