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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第4章 認めたい気持ち



零のことが頭から離れない。
どうして昨日アルコールを飲んだ勢いであんな風になった。
…どうしてもなにもない、私がそうされたかったからだ。

どういうルートなのかはわからないけど、毛利先輩には風邪で休むと伝わっていた。
零が一緒にいたことはバレていないようで。
幸せな気持ちがある反面、忘れられない思いがあって。
みんなの訃報を知った時の感情。
体内に残る零の感覚を大事にしたくてベッドに寝転ぶ。
久しぶりにシた行為は、全身に負担がかかってる。
これまでたくさん考えることを放棄していた。
壁を作って、流されていれば楽だった。
関わらなければ問題なかった。
…零と一緒になれる未来はどこにもなかったから。
昔と変わった、と零は私に言ったけれど…彼氏の存在も全て嘘だったと分かった今も、同じことを言うのだろうか。
連絡先を聞いていればよかった。
聞いたからと言ってどうするつもりなのだ、と浮かんだ考えを消すように首を振る。

零から与えられた甘い言葉が耳に残っている。
明日、ポアロに行ったら会えるだろうか。
今日仕事と言っていたけど、おそらく“警察”のほうだ。

思いつきでパソコンに向かった。
書類作成ソフトを立ち上げて、零と再会する前からのことを、ゆっくりまとめていこうと思った。

卒業式の日、別れを告げられた。
今考えると零はあの時には何かを目指していたのではないだろうか?

同じ警察でも、別れを選択する立ち位置。
伊達さんもメールは送れるが返信は来ないって言っていた。
再会した零は、“安室透”を名乗った。
“安室透”の恋人になってほしい。
でも零は、零として私に触れた。

今現状、見えていることは
・嫌われているわけではない
・危ない仕事に関わっている
・そこに就きたくて私にあの時別れを告げた可能性
・毛利先輩の近くで働いている理由は不明だけど、そこに私がいることを知らなかったわけがない

…これまで考えることをやめていた、いろんなこと。
どうして毛利先輩の近くだったのか。

・毛利先輩の周辺で何かが起こっている
・毛利先輩が何かに巻き込まれるようになったのは子供を預かってからだと聞いたことがある。
・その子供・またはその周辺でなにか起こっている

ここまで書き上げて、つい笑いがでてしまった。
零のことを知りたい自分。
零の傍にいる方法を探っている自分に。


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