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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第27章 貴方以外の※裏


何度シたのか、覚えていない。
…ただイってしまう私に何度も意識を取り戻すように挿入したまま体を揺さぶられ…乱暴に…初めて零に、…乱暴に抱かれた。


目覚めたのは自分の部屋。
…トレーニングの時間だと、目が覚めていた。
公園に行けば零に会えるんじゃないかって、…思って向かっても、零はいなかった。
当然で。
…当たり前で。
分かっているのに、零に会いたくて。
思い出すのは零の温もりではなくて…
零以外に抱かれてしまった事実。
そして…
ベルモットさんと、零には関係があったということ。

「○苗字○さん」
「………風見、さん」
「降谷さんから…ここにいたら、帰るように伝えてくれと言われました」

私なら、ここに来るはずだって…と風見さんが近づいてきて…

「家まで送りますから」
「…聞いてるんですよね」
「………ええ」
「…っ…風見さんの、言う通り…でした」

一般人として零のそばに、そんな手段があれば…選択肢があるのなら、そうしたかった。

「家にいてください……必ず、降谷さんを貴方の家に向かわせますから」

今日は必ず、と。
…どうしてこの人は、優しいのだろう。

「まず…貴女が今回連れていかれたのは、あくまで安室透の恋人だったからです」

降谷さんではない、と。

「…それに、あの動きには私たちも予想外でしたから」

守れなくてすみませんでした、と風見さんが言うから…

「…なーんて、大丈夫ですよ!」

泣くのはもうやめる。

「透さんに会えるの楽しみにしてるって伝えていてください」

美味しいもの作って待ってますね、と。
トレーニングの続きをしないと、と言ってストレッチをする。

「私なら大丈夫です」

大丈夫。
…大丈夫じゃないと…風見さんにも、零にも迷惑がかかる。

「……わかりました」

助けてなんて、二人に言えるわけがない。
大丈夫ですよ、と笑うしかなくて、
これ以上弱いところは…迷惑をかけてしまう。
風見さんは一礼をして車で去っていけば、ストレッチをしながら泣いている自分に笑うしかなくて。

「○○さん、おはようございます」

ご気分はいかがですか、と声の主は…沖矢昴だった。



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